インターネットでのクロージングには、必ず成功事例が載せられている。
これは、単純に顧客の信頼を獲得することだけが目的となっているからだ。
ここで言いたいことは、成功事例を疑えということではなく、1つのワークショップがそのすべてに貢献しているかどうかということはわからないということ。
例えば、資格試験の市場においては合格実績が専門学校の優劣を決めるので、オープン模試などをよくやるのだが、この模試に参加した生徒はみんな自分の専門学校の生徒扱いにするので、本試験の合格者数と各専門学校が発表する合格者数との間には2倍以上の差がある。
天からのお役目を受けているとおっしゃる方が世の中には沢山いるが、人の世界が構成されるのはそもそも人がいるからだから、この世の誰しもがお役目を持っていると考えた方が良いだろう。
この手の輩はたいていキリストだとかブッダだとかが付いているとうそぶくので、発言を注意深く見ていると正体はたやすく見抜くことができる。
人生におけるお役目とはテーマであって、決して人と人の優劣ではない。
インプラントを使った歯の治療や整形手術なので大金を使える人が、神や魂の話をすること自体がおこがましいのであるが、残念ながらそのような者ほど人からお金を巻き上げるすべを知っている。
彼らのターゲットは金持ちではなく、金持ちになりたい中流意識階層だ。
ちょとその気になれば工面できるお金を狙い撃ちにするから、あらゆる言葉を展開して揺さぶりをかける。
家庭内や自分の身体に不安を持っている人が欲しがるような甘い言葉、そう、魂とか前世とか使命とか天命とか、要するに誰でもいいから他人にあなたは大丈夫だからと言って欲しいだけなのに、それを巧妙にスピリチュアルというベールに包んで高額商品として売ってしまう。
私のところに石が来て、人生が好転した。だから、この石をあなたに売りましょう。
というような展開になったら、あなたはどうしますか?
先ず、石に力があるのは理解できますが、その石が私のところに来て同じ効果があるのかどうか、そしてその石があなたのところに行きたがっているかどうか、それはわからないですよね。
なので、1つの事象がすべての事象になるということはないはずなのですよね。
そこで、相手方は、いやそうではなくて宇宙というのはすべてに平等であなたにも同じ結果をもたらす可能性があるのですよと、反論するでしょう。
さらに相手はこう続けます。
この石を買うか買わないかはもちろんあなたに自由です。ただ、これをチャンスととらえたならば、あなたは後々の人生で後悔するかもしれません。迷った時は魂の響きに従ってみましょう。
てなことで、お金の工面ができちゃう人は買ってしまうのですね。
このような展開を想定すると、不安を持っている人に、その不安を打ち消せるアイテムを提供するからお金をくださいね。
その効果があるかどうかは別にして、今買っておかないと後悔しますよ。
と追い込む。
そして効果がなかったら、宇宙は平等ですからあなたには学びが足りないのです。
別の石ならあなたのところに行きたがっているかもしれません。
どうでしょうか、特別プライスでご提供しますから、このチャンスを逃がさない方が良いと思いますが?
なんて話で、またお金を使って安心を手に入れる。
すべては「あなたは大丈夫ですよ」という言葉を手に入れる対価でしかない。
あるいはこんな言い方もするかもしれない。
一生もののスキルに時間とお金をかけられる人は、魂の導きに従った決断をするんですよ。
一生困らないスキルをこの機会に身につけたら、ビジネス展開できるかもしれないじゃないですか。
どこの国籍かわからなくなっているような輩は、真顔でこのようなことを平気で言ってみせる。このタイプがインターネットの市場の中で最も厄介なカテゴリーに入ると言われている。
例えば、自分が高額医療などでたいそうな金額を使ったことを切り出して、「実は、私は守護霊から損な役割をやらされていて、そのような役割を仰せつかっている人は少ないと、友人のスピリチュアルのオーソリティーは言うので、結局自分の人生がトータルで幸せなので、天命を受け入れます」なんてことを言って自分が特別であることをアピールする。
そしてこう言うのだ、私のところに来た石が神の石で、奇跡を起こしたのです。
そして、めでたくオーソリティーともどもスピリチュアルな価値観の中に包含して、クロージングで販売終了、またたくさんお金が入ってきた~
よかったなあ、ベンツを買い替えようかな~
別荘作っちゃおうかな~
という具合に果てしなく夢は続き、ロバート・キヨサキのごとき、金持ち父さん、貧乏父さんのノリになり、今日も金持ちで良かった!
我々の成功というものの価値は、どこにあるのでしょうかね?
個人的には、私も含めてみなさんの中にたくさんの価値があると思うのですが、何でもかんでもお金で買えるものではないのではと。
特にスピリチュアルなんてそうだと思う、この世ではセミナーに依存する人を「セミナージャンキー」と呼びます。
さしずめ、セミナーを使ってスピリチュアルを教えて大金をせしめる人達を、「ハゲタカファンド」にならって、ここでは「スピリチュアルハゲタカ」とでも呼んでおきますかね。
個人的な見解なので、一切賛同は求めていませんので、よろしく!
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